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大型ハリケーンの中でもタンパ総合病院の診療を継続

6 days ago
10 min read


浸水リスクの高いタンパ湾地域の主要なレベルI外傷センター、タンパ総合病院(TGH)は、ハリケーンによる深刻な高潮から患者と重要インフラを守る必要がありました。AquaFenceの可搬式止水壁を設置することで、7 ftの高潮から敷地を保護し、機能を全面的に維持しました。心臓移植を含む救命手術も、業務を停止することなく実施しました。



お客様の背景と課題


タンパ総合病院の重要な役割:TGHは1,101床、8,000人を超える職員を擁する教育医療機関であり、地域唯一のレベルI外傷センターです。フロリダ州西部に救急、集中治療、移植、専門医療を24時間体制で提供するため、災害時も避難や閉鎖ができません。施設担当副社長のDustin Pasteur氏は「私たちは100年の歴史を持つ病院です……避難することはできません」と述べ、地域の他の病院では患者を受け入れきれないと強調しています。そのため、現地での暴風雨への備えが極めて重要です。


地理的な浸水リスク:TGHはタンパ湾の低地、デイビス諸島に位置し、三方を水に囲まれているため、ハリケーンや高潮の影響を非常に受けやすい立地です。敷地の標高は海面をわずかに上回る程度で、中程度のハリケーンでも高潮が病院敷地に達する可能性がある、高リスクの浸水区域にあります。実際、大規模な暴風雨ではヒルズボロ郡の緊急対策当局が周辺に避難指示を出しますが、TGHは現地にとどまり、保護を確保しなければなりません。


インフラの脆弱性:広大な敷地には地上階の施設が多く、標高にも差があるため、従来、重要資産が危険にさらされていました。集中治療室(ICU)、手術室、レベルI外傷センター、非常用電源設備などの重要部門は、病院が浸水すれば壊滅的な被害を受けかねません。これらの区域の停電や物理的損傷は、患者の安全に重大な影響を及ぼします。TGHは、カテゴリー5の暴風雨に耐える発電機とボイラーを備えた新しい中央エネルギープラントを海抜33 ftの高さに建設していましたが、低い区域と出入口を高潮から守る必要が残っていました。課題は、大型病院をハリケーン時にも浸水させず、全面的に機能させ、患者ケアを止めないことでした。



ソリューション:AquaFenceの設置


TGHはAquaFenceと協力し、主要敷地の周囲に専用の可搬式止水壁システムを導入しました。AquaFenceは、敷地の標高差に対応する高さ4~9 ft(V1200~V2700)のモジュール区画で構成した、延長約1,000 ftの設置式FloodWallを提供しました。最も高い部分は9 ftで、病院外周の特に浸水しやすい範囲を囲みます。



この対策は、TGHの配置に合わせて専用設計されました。AquaFenceのチームが地形と重要な浸入経路を詳細に評価し、敷地内の標高差があっても一定の保護水準を確保できるよう、異なる高さの止水壁を組み合わせました。地面が高い箇所には低い区画を、低い箇所には8~9 ftの高い区画を使い、目標止水水位に対応する連続した防御を形成しました。救急部門の受入れ区画、ICU・手術室の入口、電気室・機械室、外傷センターなど、すべての重要区域を保護するよう戦略的に配置し、病院運営を妨げないようにしました。また、システムは完全なモジュール式・自立式で、恒久的な建設工事が不要です。そのため、緊急対応計画に組み込み、必要なときだけ設置して、日常の施設へのアクセスを維持できました。


可搬性と迅速対応を重視した設計:AquaFence FloodWallは、剛性のあるパネルと支持材からなり、重機なしで迅速に地面へ固定できます。大きな利点の一つは設置速度です。経験豊富な作業班なら、約100 ftを30分で設置できます。TGHでは、病院の施設担当者約60人で、暴風雨に先立ち、延長1,000 ftの全体を数日以内に組み立てられます。迫る洪水そのものを安定化に利用し、水の重さが基部を押さえて止水性を確保します。各パネルには強風に耐えるアンカーと支持材も備わり、システムは最大15 ftの高潮と130 mphを超える風速に対応する定格を持ちます。AquaFenceはTGHの敷地内に保管され、すぐに取り出せます。また、全面的に再使用できるため、将来の危険にも繰り返し備えられます。


タンパ総合病院の敷地周囲に設置されたAquaFence FloodWall。モジュール式パネルが重要な建物の周囲に高さ4~9 ftの水を通さない囲いを形成します。写真は夜間の設置訓練時の様子です。



導入と連携


事前の訓練と準備:TGHでのAquaFence設置の成功は、病院の危機管理チームとAquaFenceの専門家の共同の取組みによるものです。2019年、TGHはAquaFenceに投資し、ハリケーンの接近時に設置する院内チームを訓練しました。職員は通常の防災訓練の一環として設置演習を行い、手順に習熟しました。TGHは地域の緊急対応機関と緊密に協力し、年に数回、複数機関合同の訓練を実施して荒天に備えています。そのため、実際に暴風雨が迫ったときも、チームは迅速かつ確実に行動できました。


敷地内保管と迅速な設置:すべてのAquaFence部材は、TGHの敷地内で即応可能な状態に保管されています。ハリケーン接近の予報が出ると、病院の災害対策本部が活動を開始しました。上陸の数日前から施設担当者がパネルを搬出し、病院外周に固定しました。例えば2024年のハリケーン・ヘリーンでは、到来より十分早い水曜日に全体の組立てを完了し、敷地内の浸水しやすい区域を保護しました。


止水壁の各区画を舗装面にボルト固定して相互に連結し、湾に面する側には、必要に応じて風に耐える追加の支持ストラップを取り付けました。AquaFenceの技術者から助言を受けられる体制でしたが、設置はTGH自身のチームが実施しました。これは、訓練の質とシステムの扱いやすい設計を示しています。


規格への適合:AquaFenceの浸水対策は、病院インフラの厳しい要件をすべて満たしました。FM Approvedを取得し、V1200、V1800、V2100モデルはANSI/FM 2510に基づくプラチナ評価の認証を受けています。これは、安全性と信頼性に関する厳格な試験の証しです。また、非住宅建築物向けのFEMA適合ドライ・フラッドプルーフィングシステムとして認められ、重要施設の耐洪水設計に関するASCE 24にも準拠しています。これらの実績により、規制当局とTGHの経営陣は、AquaFenceが意図したとおり機能し、病院への浸水を防ぐと確信できました。さらに、AquaFenceはFEMAに適合した緊急対応計画と設計文書を提供し、病院のハリケーン対策計画への組込みを支援しました。つまり、TGHを保護するだけでなく、浸水対策に関する建築基準の要件を満たすか、それを上回る方法で実施できたのです。TGHのように重要な病院にとって、これは大きな要素でした。



成果と効果


ハリケーン・ヘリーン(2024年):機能を全面的に維持。2024年9月下旬、ヘリーンがタンパ湾地域を襲い、前例のない高潮がデイビス諸島へ押し寄せました。十分な準備により、AquaFenceは完全に設置され、高潮の到達時には備えが整っていました。止水壁は、そのままなら病院を浸水させたであろう最大7 ftの波を食い止めました。その結果、主要敷地は完全に浸水を免れ、洪水被害はありませんでした。主電源と予備電源は暴風雨の間も利用可能な状態を維持し、主系統の電源を切り替える必要さえありませんでした。最も重要なのは、患者ケアが途切れなかったことです。ハリケーンの中でも全面的に機能し、心臓移植を含む30件の手術を実施しました。このような浸水対策なしでは、過去のハリケーン時には考えられなかったことです。CEOのJohn Couris氏は、インフラへの投資によって「暴風雨の前、最中、後を通じ、質が高く安全で中断のない環境で、患者に優れた医療を提供」できたと述べています。すべての救急・重要医療機能が上陸時も正常に働き、暴風雨が過ぎると、被害の大きかった施設から直ちに新たな患者を受け入れました。つまり、機能停止はゼロで、避難も閉鎖もなく、移送が必要となった患者は一人もいませんでした。地域が観測史上最悪の高潮に見舞われる中で病院を開け続けた成果は、AquaFenceを選んだTGHの判断を裏付けました。


ハリケーン・ミルトン(2024年):再び成功。わずか2週間後、2つ目の大型暴風雨であるミルトンが、さらに高い高潮予測(一部地域で最大15 ft)とともにタンパ地域に迫りました。TGHは再び上陸前にAquaFenceを設置しました。止水壁は、押し寄せる高潮とハリケーン級の強風に対して、再び安定を保ちました。


フロリダ州の多くの医療施設がミルトン前に避難を必要とする中、タンパ総合病院は一貫して開院し、全面的に機能しました。AquaFenceが病院への高潮の侵入を防ぎ、TGHは実際に、ミルトンの間も電力、水、物資を安定して確保しながら「暴風雨を乗り切っている」と公表しました。手術や重要な治療は中断されず、救急部門も地域のために稼働し続けました。


ミルトン通過後も洪水後の清掃は不要で、直ちに通常運用に戻り、災害への高い対応力を示しました。



医療の継続と安全:これらの設置を合わせた成果は、有効性の強い実証となりました。AquaFenceによって、沿岸部のレベルI外傷病院がハリケーンの直接的な影響を受けながら、診療能力を全く失わずに対応できたのです。TGHの医師は、洪水が外側にとどまるという確信の下で、心臓移植などの緊急処置を含め、ハリケーン中も診療を続けました。患者は安全を保ち、移送も停電も経験しませんでした。TGHは、浸水防止によって数日から数週間の機能停止と、数百万ドル規模の潜在的な被害を回避したと推定しています。同じく重要なのは、他施設が閉鎖せざるを得ないときに救急患者を受け入れ、開院継続によって命を救えたことです。この備えは、フロリダ州の病院防災に新たな水準を示しました。TGHの「巨大な壁」の働きを見た近隣都市の関係者も強い印象を受け、セントピーターズバーグ市当局は、自市の重要施設向けにAquaFenceを購入することを決めました。




お客様の声


「ハリケーン・ミルトンへの準備は、チーム全体による並外れた取組みであり、私たちの対応力が真に試されるものでした。しかし、その備えにより、暴風雨の前、最中、後を通じ、質が高く安全で中断のない環境で、患者の皆様に優れた医療を提供し続けることができました」と、タンパ総合病院のプレジデント兼CEO、John Couris氏は述べています。

この発言は、浸水対策への投資が最も必要なときに効果を発揮し、相次ぐハリケーンにもかかわらず、病院が救命という使命を果たせたことを示しています。



まとめとお問い合わせ


タンパ総合病院のハリケーン対応の成功は、革新的な止水壁が、病院の災害対応目標の達成と患者ケアの保護をどのように支援できるかを示しています。TGHはAquaFenceを設置することで、通常の病院運営を維持しながら、敷地を高潮に対する強固な防御拠点にしました。異常気象時にも安全に開院を続けられることは、沿岸部や浸水しやすい地域の医療機関に大きな変化をもたらします。


病院経営者、施設管理責任者、緊急対応計画担当者にとって、TGHの経験には重要な教訓があります。重要インフラへの事前の浸水対策は、実現可能であるだけでなく、安全と継続性への賢明な投資です。AquaFenceのような対策によって、リスクにさらされた病院でも高額な機能停止を回避し、災害時に地域を支える医療拠点であり続けられます。暴風雨が激甚化する時代に、診療を継続できる一日一日が、救われる命につながります。


タンパ総合病院の事例は、備えが災害対応力を生むことを示す説得力のある例です。同様の洪水リスクに直面する施設も、AquaFenceのような設置式止水壁を検討し、自然災害の中でも施設運営と患者を守るための対策を進めてください。


病院で実績のあるAquaFenceの浸水防止システムについて詳しくは、AquaFence.comをご覧いただくか、担当チームへの相談をご予約ください。お客様の施設に合わせた対策をご案内します。





出典


  • タンパ総合病院プレスリリース(2024年9月27日)— ハリケーン・ヘリーンに備えるTGH

  • タンパ総合病院プレスリリース(2024年9月24日)— ヘリーンに向けた人員・技術の配備

  • FOX 13 News(2024年9月25日)— ヘリーンからTGHを守るAquaFence

  • ABC News(2024年10月9日)— 記録的高潮予測の中、タンパの病院がAquaFenceを使用(ミルトン)

  • Morning Brew(2024年10月10日)— タンパ総合病院はいかに2つのハリケーンを乗り切ったか

  • WUSF Public Media(2025年1月20日)— ヘリーンからTGHを救った巨大な壁

  • Chief Healthcare Executive(2024年10月11日)— ハリケーン・ミルトンと医療施設


 
 
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